ここ数年で空前のビカクシダブームが来ていますね。植物好きな方でも育てる人がめちゃくちゃ増えましたし、最近では特にインテリアとしての価値もものすごく評価されています。
これからビカクシダを育ててみたいという方も多いのではないでしょうか。
ただビカクシダってユニークな見た目をしており、板付けされてたり、鉢売りがあったりで何を買ったらいいかよくわからないという方も多いと思います。
今回はビカクシダ初心者の方でも簡単に育てられて、インテリアとしても楽しめる丈夫な品種を紹介できればと思います。
ビカクシダはどこで買える?購入時の注意点も
ビカクシダは大きめのホームセンターの観葉植物売り場に行けば確実においてあります。
値段はポット入りのビカクシダならだいたい500〜2000円程度なのでおすすめです。
板付けされたものは3000〜3万円くらいするので、ポット入りのものを購入して、ご自身で植え替えするか板付けするのをおすすめします。
最近ではIKEAなど観葉植物を取り扱うインテリアショップでも出てていますし、ネットで購入できるので割とどこでも手に入る品種になってきています。
例えば「買ってあとはかけるだけ」の状態のもの、例えば板付けされたものやハンギングされたものがほしければ、観葉植物の専門店やネットでの購入がおすすめですよ。
初心者さんにおすすめのビカクシダ品種3選
ネザーランド
ネザーランドは最も流通量の多いビカクシダのひとつです。
値段も安く、強いので育てやすい品種ですが、実は奥が深くて株ごとに色んな姿を見せてくれるので育てていて楽しいビカクシダです。
この値段でこれだけ楽しめる品種はそうそうないので、レア度はないですが初心者さんにはめっちゃおすすめです。
育てる際には光は必要なので窓際の遮光レース越しの光を当ててあげましょう。耐寒性は高いので寒冷地でなければ冬の暖房なし室内管理も実際できました。(最低5℃)
「迷ったらこれ買っとけ」系の品種です。というかだいたい「ビカクシダ」って名前で安く売ってるのこの品種です。笑
ビフルカツム
ビフルカツムは丈夫で、冬越しも簡単にできるおすすめ品種です。
オーストラリアが原産なので寒さにも割と強く、我が家のビフルカツムは0℃の外でも生きていました。(ある程度大きな個体ですが)
大きくなると葉に切れ込みが入り2叉に分かれます。上向きにツンと上がる葉は迫力があるので、板付けしてもかっこいいですよ。
値段もネザーランド同様に安めで、流通量も多いので手に入れやすいのもメリット。
あとたくさん増えるので株分けもしてみたいって方はおすすめです。
スパーバム
スパーバムは大きくて迫力のあるビカクシダが欲しい!という方におすすめです。
ホームセンターや園芸店では「グランデ」という名前で売られてることも多いですが、1000円代で売られているのがだいたいこのスパーバムだったりします。
肥料をあげれば上げるほど大きくなっていき、インテリアとしてインパクトのある植物を起きたいという時にはおすすめです。
ただ大きくなりすぎても困るという方にはあまりおすすめしません。
ビカクシダを育て方・基本のケア方法
光と置き場所の選び方
ビカクシダは現生地では、木の幹に張り付いています。
葉を伸ばし木漏れ日をキャッチして光合成を行うため、直射日光は苦手です。
レースカーテン越しの明るい日陰で育てましょう。
耐陰性が高くないので、全く光が当たらない玄関などに飾りたい場合はライトを当てて補光してあげれば育てることは可能です。
植物用LEDライトを1日最低でも8時間、できれば12時間以上は当ててあげると元気に育ちますよ。
陽の光で育てる場合は補光は必要ありません。
水やりのポイント
水やりは用土や水苔が乾いたらたっぷりと与えれば大丈夫です。
大きな株でしたら、多少水苔や用土が乾燥していてもすぐに枯れてしまうことはありません。
ただ乾いたらすぐに与えて上げるほうが、調子をキープできますので、3日に一回くらいは様子を見てあげるといいでしょう。
肥料の与え方と注意点
ビカクシダは肥料が好きな植物で、与えるほど大きくなっていきます。
早く大きくしたい、丈夫で健康に育てたい場合は使うとよいですが、上記した品種ですとスパーバム以外は使わなくても水と光だけ与えれば光合成で育っていきます。
難しそう…めんどいな…って場合はやらなくてもOKです。
大きくしたい!という場合、初心者さんにおすすめなのが「液肥」です。
スーパーでも園芸店でもホームセンターでも安く売っている「ハイポネックス」という液肥を使っておけば大丈夫です。
2週間に1回ほど、規定倍率に薄めた液肥をジョウロでかけてあげましょう。
ただし夏場の暑すぎる日(35℃を超える時)は、ビカクシダもへばっていることがあるので、肥料は逆効果になってしまうので与えるのはやめたほうが吉です。
また「肥料は多いほうがいいでしょ?」と規定量より濃い液肥を使うと葉焼けしてしまうので、規定量は守ってくださいね。
冬季の管理方法
ビカクシダは熱帯の植物なのの、寒さに弱いと思っておきましょう。
上記した品種なら大丈夫なのですが、最低気温が10℃以下にならないように心がけてあげると枯れてしまうといった失敗は少なくなりますよ。
暖房の効かない部屋の窓際などは、温度が急激に下がって調子崩したりしますので夜は離してあげるといいですね。
冬は成長がゆっくりになるため、水やりの頻度を控えめにすることが大切です。
鉢や板付けの状態、品種によって異なりますが、一般的には1週間に1回程度、昼間の暖かい時間に水やりをするといいでしょう。
また冬は乾燥しますので、できれば加湿器を使用したり、霧吹きで葉水を与えるなどして、湿度を保つようにしましょう。ただ夜間に葉が濡れたままだと寒がるので、昼間に乾くように注意してください。
肥料は休眠期のため与えなくても大丈夫です。
風通しの良い場所を好みますが、冬は冷たい風が直接当たる場所を避けておきましょう。
ただ最も失敗が少ないのはやっぱり「丈夫な品種を育てる」ことだと個人的には思います。
最初は丈夫な品種で練習して、それから本当に育てたい品種を買っても遅くないかなと思います!