有機質の土と無機質の土で葉の大きさはどのくらい変わる?

先日有機質の土で育てられたフィロデンドロンピンクプリンセスを購入して、用土が葉の大きさにどのくらい影響するのか?を実験してみました。

有機質で植えられたフィロデンドロンの葉

有機質の土に植えられた植物の葉は大きくなりやすい傾向にあります。

フィロデンドロンなど生育の良い植物で実験するとすぐに確認できます。

こちらは有機質の土(ピートモス)で育ったフィロデンドロンの葉。

非常に大きくで、葉を曲げてみるとくねっとすぐに曲がります。

葉だけでなく茎も大きく育ち、株全体で大きく広がるイメージです。

無機質の土に変えると葉が小さくなった

一方、無機質の土に植え替えてから展開した葉を見ると、こんな感じになった。

明らかに葉が小さくなり、触ると肉厚できゅっとしまった葉になる。

なぜこんなことが起こるのか?といえば、原因は「根」にあります。

無機質に変えたことで根が、以前のように根が自由にどこまでも伸びることができなくなり、硬い土にぶつかりながら伸びるためどんどん屈強になっていきます。

植物の表に出ている葉は、土中の根のシンメトリー状態になるので、今までは自由に伸び伸び展開していた葉も、根に合わせて屈強になります。

同じ株から、株分けして育てたフィロデンドロンタンゴ

有機質の土で育てると20センチ以上ある大きな葉に育ちました。

無機質で育てたフィロデンドロンタンゴ

小さな葉が複数枚展開しました。

ストレスがかかって太くなった根に、肥料を与えるとぐーーっと栄養を吸収して、葉の色が濃くなったり肉厚になったりする印象。

植物によって葉を大きく育てたいもの、そんなに大きくしたくない場合で用土を使い分けていくと理想の状態で管理ができます。

大きくしたい、室温が安定している → 有機質用土

屈強にしたい、色濃くしたい、冬越しをしたい → 無機質用土

という感じで使い分けるとよいかと思います。

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