観葉植物を育てるために必要な光量は、植物の種類や成長段階によって異なります。
一般的に、観葉植物は自然光が理想的ですが、室内での育成ではLEDライトなどの人工光を使用することも効果的です。
以下に、光量の目安やLEDライトの使用方法について説明します。
自然光の光量
観葉植物が自生地で受けている光の量は、場所や時間帯によって大きく変動するため、正確なルーメン数で一概に示すことは難しいですが、室内で育てる場合「3000ルクス」あれば植物は光合成できると言われています。
一般的に観葉植物が生育できる環境と、室内で人工光源を用いた際の光量について、おおよその目安を以下にご紹介します。
自生地での光量
直射日光: 数万ルクス以上
半日陰: 数千ルクス~数万ルクス
日陰: 数百ルクス~数千ルクス
室内での光量
窓際: 数百ルクス~数千ルクス(窓の種類、向き、天気などによって大きく変動)
室内中央: 数百ルクス以下
植物育成ライトの光量
一般的な植物育成ライト: 数千ルクス~数万ルクス
LEDライトを使った場合の光量
LEDライトを使用する場合、植物の種類や配置によって調整が必要です。
光量の目安: 一般的な観葉植物に必要な光量は、2,000〜5,000ルーメン程度です。植物のサイズや距離によってライトの強さや数を調整します。
LEDライトは植物から30〜60cmの距離に設置して、1日に8〜12時間程度点灯させれば十分植物は育ちます。
光量は距離で調整できるので、ライト強い場合は距離を離し、弱い場合は近づけると良いです。
白色LEDライトが一般的ですが、植物育成用のフルスペクトルLEDライトを使用すると、光合成に必要な波長をより効果的に与えることができますよ。
光の種類と効果
よく「フルスペクトル」を売りにしている植物育成ライトが売っていますが、「フルスペクトルって一体何?」って思いますよね。
フルスペクトルとは簡単に言えば、太陽の光に近い光ですよーってことです。
光は色ごとに植物に与える効果が違います。
青色光は葉の成長を促進し、植物の密度を高めます。
育成初期や葉が茂る段階で特に効果的です。
赤色光は開花や果実の成長を促します。観葉植物では、赤色光の比率を増やすことで花付きが良くなる場合があります。
フルスペクトルは太陽光に近い光を発するので、植物全体のバランスの良い成長サポートをしてくれるということですね。
光量が不足するとどうなるか
光量が不足すると、観葉植物は 茎が細長く伸び、葉が間延びいわゆる「徒長」をします。
光を求めてどんどん葉を伸ばしていくからですね。
まら葉色が薄くなり、色が抜ける、または黄色くなったり、成長が停滞して新しい葉が出なくなる、または成長が遅くなることもあります。
光は植物にとって非常に大事な要素なのでできるだけ贅沢に与えてあげると元気に育っていきますよ。