以前店頭で赤いエアプランツを発見してかっこいいなと思い衝動買いしてしまったけど、いざ家に持って帰って1週間もするとだんだん鮮やかな赤色が抜けていき、緑のエアプランツに戻ってしまい悲しみにくれた経験がありました。
購入時はあんなに美しかった赤いエアプランツの葉が、時間が経つにつれて色あせてしまうのはなぜなのか。
またあの鮮やかな赤色に戻すことはできるのか?
この記事では、その原因と対処方法について詳しく解説します。
そもそもエアプランツはなぜ赤くなる?
エアプランツは元々赤くなる品種と、強い光を当てることによって赤くなる品種の2パターンがあります。
元々赤くなる品種はしっかり光を当ててあげることで本来の発色をします。
元は赤くないけど強い光で赤くなる品種は、アントシアニンという物質を作って強い光から守る働きをするためです。ストレスを受けている状態ですね。
ホームセンターなどで売っているエアプランツは入荷直後なら前者、後者のパターンどちらもありますが、店内の光は弱いので色は褪せていく傾向にあります。
なのでホームセンターなどの店内で売ってる赤いエアプランツは、赤くなる品種である可能性が結構高いです。
本来赤いはずのエアプランツが色が抜けた状態で売っていたりすることもあります。
一方外管理している園芸店などでは太陽光をしっかり浴びている場合、赤いエアプランツになる場合があります。
エアプランツの発色が消えたのは、光量が足りてないから!
もし買ったエアプランツが元は赤かったのに、緑になってしまった場合「光量不足」が原因な可能性が高いです。
エアプランツの発色には、十分な光が必要です。
特に赤や紫などの鮮やかな色を維持するためには、強い光が求められます。
エアプランツは自然環境では明るい間接光や直射日光の下で育つことが多く、そのため光が不足すると、色素の生成が減少し、葉の発色が失われる可能性があります。
対策としては明るい場所に置くこと。光が足りない場合はライトで補光してあげることです。
日が短くなってくる季節にはLEDライトの使用はおすすめです。強い光を近めに当ててあげると1週間くらいで葉が薄っすら色づいてきますよ。
エアプランツの温度と湿度はどのくらいが良い?
エアプランツは、一般的に20~30℃の温度と、高い湿度を好みます。
現生地の環境条件からかけ離れていくほど、植物のストレスとなり、葉の色が変わる原因となることがあります。
夏場は暑すぎる場所に置くのをやめて、冬場は暖房による乾燥に注意し、加湿器を使用するなどして湿度を保ちます。
また、エアプランツは冷たい風やエアコンの直風を嫌うため、そのような場所に置かないようにしましょう。
エアプランツが喜ぶ水分量・水やり頻度は?
エアプランツは見て通り根っこが貧弱というか、そもそもなかったりしますよね。
現地では木や金網に張り付いて、雨水などを株の中心に集めて、葉から直接水分を吸収するという手段をとっているからです。
乾燥した時期が続いても生きているタイプの植物ですから、逆に過剰な水分摂取で調子を崩すこともあります。
とはいえ水不足は植物にストレスを与え、発色が悪くなる原因にもなりますので週に1~2回の霧吹きや、月に1回程度バケツに水をはってどぼんとつけておくといいでしょう。(1〜2時間でOK)
浸水後はしっかりと水を切り、風通しの良い場所で乾かすことが大切です。
湿度が低い場合や、特に乾燥する季節には、水やりの頻度を増やし、葉の乾燥を防ぎましょう。
エアプランツの肥料が不足すると発色が悪くなる
エアプランツは基本的には肥料をあまり必要としませんが、発色を良くするためには微量の栄養が必要です。
特に発色に関わる栄養素が不足すると、葉の色が薄れてしまいます。
エアプランツへの肥料の与え方はこちらの記事にまとめてあるので、知りたい方は読んでみてください。
まとめ
エアプランツの赤い発色が失われる原因は主に、光の不足です。
もし十分な光を浴びせているのに赤色が戻らない場合は、温度と湿度、水分の管理不足、特に栄養不足を疑ってあげてください。
本来の色が出ているか?は健康のパラメータにもなりますので、赤いエアプランツの鮮やかな色を長く楽しむためには、環境を整えて日常的なケアをしてあげましょう。