「なんか最近部屋の中で小さいハエが飛んでるなー」
まさか!と思って確認したら観葉植物の鉢のまわりにコバエがぷんぷん飛んでたときって結構ショッキングですよね。
虫嫌いな人ならトラウマになって鉢ごと撤去しちゃうなんて人もいるでしょう。
「植物を育てる以上、虫は我慢しなきゃいけないのか…?」
そんなことはありません。コバエの発生を最大限防ぐ方法はちゃんとありますのでご安心ください。
実際観葉植物を100株以上育てている我が家では1日に一回はコバエを見ていたのですが、対策をしたことで完全に0ではありませんがほとんど見なくなりました。(月に2〜3度一匹見るくらい)
今回はすぐにできるコバエ対策をご紹介します。
観葉植物から湧くコバエの種類は?どこから湧いてくる?
観葉植物に湧くハエの多くはキノコバエです。
キノコバエは良く飛びますが、多くの場合鉢の周辺をぷんぷん飛んでいて、よく歩くのも特徴です。
このキノコバエは流し台の三角コーナーに湧くようなナマモノを好むハエとは別の種類で、よくホームセンターの害虫駆除コーナーで売ってるコバエほいほいみたいな商品では駆除できません。
このキノコバエはどこからやってくるのでしょうか?
ほとんどの場合買ってきた植物の鉢の中に存在するか、窓の隙間から入ってくるかです。
ホームセンターなどで買ってきた植物の鉢の中には有機肥料が入っていたり、キノコバエが大好きな環境である場合があります。
またとなりの家のベランダで植物を育てている場合は、そっちから飛んでくることもあるでしょう。
繁殖力は非常に高く、2週間という速さで成虫になります。
キノコバエが発生する環境とは?
キノコバエは水気のあるじめじめした環境で湧きやすいです。
キノコバエの幼虫は、腐葉土や腐った植物の汁などを餌とするため、鉢の中の土が常に湿っている状態でよく繁殖します。
腐った根っこなども大好物で、受け皿にいつも水分が溜まっていると鉢底から湧きます。
土は長時間湿った状態をキープするのでなく、風が当たる環境を作り乾湿が生まれるように管理することで発生確率は減らせます。
また土の表面1〜3センチ付近で卵を生むので、鉢の上面と底面で発生していることが多いです。
腐葉土や堆肥系の肥料が大好きなので、湿った有機質の土の中は格好のシェルターになります。
キノコバエの発生を抑える方法
では湿ったところが大好きなキノコバエはどう抑えていけばいいのか?
すぐにできる対処方法をいくつか紹介します。
土を無機質に替える
有機質の土や肥料が好きなので、土をすべて無機質に変えてしまうのもひとつの手です。
例えば「プロトリーフ」から出ている室内用観葉植物の土は、鹿沼石、赤玉土、パーライトといった無機質の土で構成されているためキノコバエにとって美味しくない環境です。
これに替えるだけでキノコバエはめちゃくちゃ減りますよ。
ただ植え替えって春〜秋しかできないし、結構おお仕事でめんどくいさいって人もいると思います。
そんな時は次の方法がおすすめです。
表面3センチほど土を捨てて無機質の土を被せる
キノコバエの発生源は土の表面3センチくらいまでのところです。
深くまで潜っていくことはあんまりないと言われているので、上から3センチほど土をとっちゃいましょう。
そこに鹿沼土や赤玉土、ハイドロボールといった無機質の土でカバーしてあげれば次回の発生を抑えることでができますよ。
今回は鹿沼土でカバーしますが、使う前に洗って微塵を落としてから使ってくださいね。
無機質の土でカバーすると見た目もおしゃれになりますし、すぐにできるのでおすすめです。
スリット鉢を使う
スリット鉢は深い切れ込みが入った鉢です。
これを使うとよく鉢の中が良く乾き、根っこが腐りにくくなります。
乾湿のメリハリができて植物の生育にとっても良いですし、常に湿った環境が好きなキノコバエにとって居心地の悪い環境になるので発生を減らせます。
無機質の土 + スリット鉢 を使うとほとんど発生しなくなりますが、乾きやすくなるので水やりの回数が多くなるのでそこだけは注意です。
鉢の底を水に10分につけてから、良く乾かす
キノコバエは鉢の底面にも湧くことがあります。上面の土は簡単に捨てることができるのですが、底面の土は入れ替えることができません。
そこで鉢を半分くらい水につけちゃいます。
10分くらいつけておけば、幼虫と成虫は死滅するでしょう。死滅したキノコバエは肥料になるので一石二鳥です。
週数回のジョウロでの水やりのかわりに、浸水させることで孵化したばかりの幼虫にも対応できます。
ただしこれをやったあとは風通しの良い場所に置いてしっかりと土が乾く環境に置かないと逆効果になりますので、そこだけ注意してやってみてください。